| 大矢田の「ひんここ」祭り |
祭りが美濃に春を招んでくる。
濃尾平野を流れる長良川をさかのぼり、やがて平野部から山間部に入りこんだ地点に美濃市がある。
美濃の春祭りは4月第2土曜・日曜、屋根に桃色の紙の花を飾りつけた華麗な花御輿が威勢よく町を彩る。
美濃市内がにぎやかな祭りに浮かれている頃、市内から離れた大矢田の地では、古風で素朴な
ひんここ祭りが行われる。竜山でのひんここの舞がはじまる頃になると、お旅所の広場が人で埋まる。市内の祭りのように派手ではないが、どこかのどかで、祭りのふるさとを感じさせるようなひなびた味わいがある。
このひんここ祭りは、ひんここの舞を中心とする竜山神事、稚児の舞を中心とする壇尻山神事等いくつかの氏子の奉納神事が組合わさったものの総称である。
今を去る500年前、室町時代に干ばつに悩まされた農民が水を求めて神に祈った豊作祈願の奉納神事である。大矢田神社は、古く里人らが天変地異にあたって神託により須佐之男命を奉った産土の宮である。
古事記・日本書記に伝えられる出雲国肥河上における須佐之男命の八俣大蛇退治の物語にならって、大神の徳をよろこぶ農民の祭りであり、麦まきをする農民・迫害をする大蛇・大蛇を退治する祢宜殿から構成されている。岐阜県無形民族文化財。
参考資料・引用文献(民俗芸能68号・美濃市の歴史・大矢田神社のしおり)、写真撮影1997.04.12〜13転載する場合は御一報下さい。
| 新楽神事 新楽渡り 壇尻山神事 稚児渡り・獅子渡り 稚児及び獅子の舞 |
竜山神事 門出の舞・道行きの舞 祢宜殿の舞 農民の舞 大蛇の舞 猩々の舞・竜の舞 奉送の舞 関連資料 |
名所・史跡 もみじ谷 大矢田神社 古呂婆受宮 喪山 青柳神社 丸山古窯跡 |